2022年度 第6回定例研究会 ゲーム開発のプロジェクトマネジメント:「断続的開発プロセス」から「開発と運営を統合した継続的開発プロセス」への進化

 来たる2022年8月10日(水)、立命館大学ゲーム研究センターによる2022年度第6回定例研究会を実施いたします。発表者は、黄巍氏(立命館大学テクノロジー・マネジメント研究科 准教授)です。登録・参加料不要となっております。お誘い合わせの上、奮ってご参加のほど、お待ちしております。

■発表タイトル Title
ゲーム開発のプロジェクトマネジメント:「断続的開発プロセス」から「開発と運営を統合した継続的開発プロセス」への進化

発表者 Presenter
黄巍 立命館大学テクノロジー・マネジメント研究科 准教授

■日時
8月10日(水)16時~18時

■場所(ハイブリッド)

On Site

立命館大学衣笠キャンパス 学而館研究会室3 Ritsumeikan Kinugasa Campas, Gakujikan Reserch Room 3 http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/

Online ( ZOOM )
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/92909563304
ミーティングID: 929 0956 3304

※お手数をおかけいたしますがZoom Bombing対策のため、ログイン時にお名前をフルネームにしていただくようお願い致します。To prevent Zoom Bombing, please make sure to use your full name when you log in to ZOOM.

■概要 Summary
 ゲームソフトは美術、音楽、ソフトウェアなどの多様なコンテンツの集合体であり、その開発を支えているのは高度な専門的知識を持つ開発者のチームワークである。そして、このようなチームワークを実施している主体は開発プロジェクトである。
 近年、モバイルゲームを代表としたオンラインゲームは日本、アメリカ、韓国や中国などの世界の主要市場の中で急速な成長を果たしている。コンソールゲームとは異なり、一つのゲームタイトルの運営期間が長期にわたるため、ユーザーがゲームに飽きないように、持続的に新たなコンテンツを生み出さなければならない。製品開発と製品運営と連携して開発に取り組み、ゲームコンテンツを継続的にアップデートさせることが必須になっている。このような背景から、ゲーム業界における開発プロジェクトマネジメントの問題関心は断続的開発モデルから継続的開発モデルに移行している。しかし、多くの開発企業は現場での深刻な要員不足や開発費用の高騰などの問題を抱えている。必要な時に十分な開発リソースを調達するのは困難であるため、どのように限りのある開発リソースを用いて、最適な頻度で高品質なアップデートを安定的かつ継続的に提供するのかということが、開発現場において喫緊の課題となっている。
 今回の発表は、経営学の視点からモバイルゲーム開発プロジェクト進行にかかわる課題を考察する。具体的には、ゲームのアップデートと開発リソースの制約の間のトレードオフ関係について理論的・実証的に論じ、これに対する開発企業の対応策について考察を加える。ユーザーコミュニティ管理(運営の役割)についても補足的に論じる。