立命館大学ゲーム研究センターは、株式会社セガ様からの協力により、当大学映像学部に所属する北原聡教授がセガ在籍時代に制作したCGアニメーション「DEMO/SATOSHI KITAHARA」(SIGGRAPH95入選作品)から22シーンと「FLIPBOOK」(SIGGRAPH97入選作品)13シーンをならびに「FLIPBOOK」から3シーンをセレクトしそれをテクスチャとしたMetaaniアバターNFTとして北原聡氏の公式ホームページ「THE SATOSHI KITAHARA COMMUNITY」より公開します。また、Metaani版3点は3月17日~19日に開催されるHISTORICA XR 特別展にて映像展示をすることを決定いたしましたことをお知らせします。
【北原聡作品が展示される特別展の概要】
イベント名:Historica XR特別展トークセッション
開催期間: 2023年3月17~19日
時間:12:00-18:00 (18日のみ12:00~16:00)
会場:株式会社スケルトンクルースタジオギャラリー
(株式会社Skeleton Crew Studio O-DEN bldg.京都市中京区衣棚町38−1 )
展示内容:北原聡SIGGRAPH97出品作品「FLIPBOOK」から3シーンをテキスチャー
としたMetaaniアバターNFTの動画展示
【北原聡作品が閲覧可能なホームページの概要】
ホームページ名: THE SATOSHI KITAHARA COMMUNITY
URL: https://nftritsumei.studio.site/
掲載作品:DEMO/SATOSHI KITAHARA (SIGGRAPH95 出品作品)22シーン
FLIPBOOK(SIGGRAPH97出品作品)16シーン(内、3シーンはMetaani
アバターNFT3体用のテクスチャとして)
掲載期間:2023年3月9日~2024年2月25日まで
【展示にいたった経緯】
これらは、研究用バックアップとしてHDDに保存されていた、動画データより抽出されたもので、従来、コピー&拡散がされることを危惧して公開されることはありませんでした。そのため、本公開まで、これら2作品については、一部のCG専門誌のために掲載された画像素材と、SIGGRAPH公式ホームページのアーカイブセクションで公開されているサムネール画像でしか見ることが出来ない状況となっておりました。
この度、NFTアートが一般化したことに注目した北原聡氏が、NFTマーケットプレイスに自分のアカウントを作成し、それにこれらのCGシーケンスをNFTアートとして展開すれば、それが「本物」ということとなり、もしそれ以外のサイトで展開されたとしても、それのコピーはリアルアートにおける「贋作」という位置づけとなるとのことから今回の一般公開に踏み切ることとなりました。
なお、セガ在籍時に制作されたこれらのCG作品は、株式会社セガとのライセンス契約により実現しており、今後、販売されることはありません。
北原聡氏の作品は当時、和と未来的都市空間を融合したような世界観が話題となり、以降、当時数少なかったアイマックスシアターで上映された 「サイバーワールド」にも、ハリウッドのCG映画と並んで組み込まれるなど話題となりました。また、このホームページでは、制作時の状況に関するインタビューも掲載されており、まだ発展途上であった90年代後半におけるCG技術や表現を知るうえでも意義があると言えます。
【展示についてのお問い合わせ】
本展示の管理は立命館大学ゲーム研究センターがおこなっておいます。
お問い合わせは「rcgs [ at ] st.ritsumei.ac.jp」までお寄せ下さい。