立命館大学ゲーム研究センターと(株)メタワークライフがゲーム依存に関する共同研究を実施。世界中で実施されたゲーム依存に関連する調査研究をデータベース化し、二次研究のアプローチ(メタ分析)でゲーム依存に関わる要因を分析。

 立命館大学ゲーム研究センター(以下、RCGS)は株式会社メタワークライフ(以下、メタワークライフ)と共同研究を実施し、世界中約30ヵ国で実施されたゲーム依存に関する調査研究データを収集の上データベース化しました。収集した研究論文のデータは1万5千件を超え、その中から二次研究(メタ分析)可能なものとして、研究論文が約500件、調査データ群としては約1,300件、有効なデータ総数は約25万件をリストアップしています。

 このデータベースは、RCGSの客員研究員でメタワークライフの取締役を兼務する米国ミズーリ州立大学経営学部准教授のD.ゴーリン博士が中心となり、職場のメンタルヘルスのメタ分析手法を応用して構築されています。

 このデータベースに基づき、ゲーム依存に関する二次研究のアプローチを行う事が可能となり、既にゲーム依存の発生要因の因子に関する相関関係をメタ分析によって見出す研究を進めています。これは、一般的な一次研究に比べエビデンスの信頼性が高いことが期待できる分析となります。この因子に関する相関関係の詳細については、今後、関連する学会等で発表予定です。

 今後RCGSでは、この分析結果を基にゲーム依存の一次予防策の研究に応用し、特にゲーム内でのユーザーのアセスメントによるプレイ時間や内容のコントロールなどの応用について実用可能性の研究を行なっていきます。これにより、ゲーム研究の学術拠点として、ゲーム文化と社会のより良い関係の形成に寄与していきたいと考えています。