2015年度第1回定例研究会「ゲーム研究とエコロジカル・ターン:RPG批評論を巡って」 (マイケル・クレーグ)

来る7月24日(木)、下記要領にて立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)2015年度第1回定例研究会を開催いたします。お誘い合わせの上、奮ってご参加下さい。

開催概要

日時 2015年7月24日(金)15:30~17:00
場所 立命館大学(衣笠キャンパス)志学館2階・124教室(間違いを修正しました: 7/21)
参加費 無料(事前申込み不要)
事前申込み 不要
タイトル ゲーム研究とエコロジカル・ターン:RPG批評論を巡って
発表者 マイケル・クレーグ(カリフォルニア大学バークレー校)
概要 人文学の様々な分野で、「エコロジー」という概念が現在流行している。「新しい唯物論」(New Meterialism)やオブジェクト・オリエンテッド・オントロジー(オブジェクト指向の存在論)などの哲学運動から、文学研究における「エコ批評」とか日本のポップカルチャー・スタディーズで流行っているメディア・エコロジーというコンセプトまで、「環境」を中心にする思想パラダイムがどんどん増えていきそうだ。「人間と環境」の関係を強調する代わりに、「エコロジー」をあらゆる非人間的な物の間に起こる関係性から出現する現象として把握するのはこんな思想の第一的な共通点となる。ゲームも、様々なハード・ソフトの多重構造の限定の関係から作り出された物として把握できるので、ゲーム研究にもこういう運動の影響がはっきり感じられている。
本発表では、ロバート・ジャックソンによる「Decision Ecology」(選択エコロジー)という理論を中心に、環境的思想がゲーム批評をどう変更しているかを検討する。特に、「選択」を環境の原則的ユニットと仮定すると、ゲーム批評がどう限定されているか、またはゲーム構造を決定する開発選択などがゲーム内容とどう関係しているかは発表の主題となる。ジャックソンの思想を別のエコ理論と比較しながら、こういう話題を考える。接触するテーマは、新しい唯物論、日本のポップカルチャースタディーズ、セカイ系文化論、ファイナルファンタジーⅦ。

アクセス

立命館大学(衣笠キャンパス)
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